出雲・松江旅行2013 出雲編1
今回の出雲・松江旅行は、私としゅーくんの他、私の両親との4人旅。
岡山駅から出雲市駅へ向け中国山地を抜ける列車は、その名もゆかしい「やくも」。
車体を傾けて急カーブを高速で曲がる「振り子列車」として知られ、かつて乗った時に、列車酔いになる人が続出したことを思い出します。
岡山駅で買った朝ごはん用の駅弁、岡山B級グルメ「えびめし」ロールと、「デミカツ」弁当。
カーブを曲がる度に振り回されるので、お弁当を食べるのも一苦労ですが、トイレに行こうと思うと、あっちへフラフラ、こっちへフラフラと、これまた大変。
それでも、かつて乗った時より、傾き具合が幾分マシになったような気はしますので、電車も進化しているのでしょう。
出雲市駅からは、可愛いローカル線「一畑電鉄」に乗り換えて、川跡駅を経由して出雲大社駅を目指します。
2両程度の列車ですが、ガイドの方が沿線情報をいろいろとアナウンスしてくれる、楽しい電車です。
思ったより小さな出雲大社駅ですが、ボールト天井を持つ西洋建築風の、なかなか洒落た建物です。
駅舎の横には、日本最古級のデハニ50系の車両が展示されていて、内部に入ることもできます。
また駅の内部もレトロで、電光ではない列車発車時刻の案内板があったり、ステンドグラスが埋め込まれていたりと良い雰囲気。
国の登録有形文化財建造物であり、近代化産業遺産のひとつにも登録されているそうです。
2013年は、伊勢神宮とともに、出雲大社も60年に一度の遷宮の年。
駅から大社の入口までの参道はかなりの人で、縁結びの神様ということもあり、女性で沢山いらしゃっていました。
鳥居をくぐると、砂利を敷かれた美しい松並木へと続きます。
本来は、最初の鳥居をくぐってすぐの場所にある「祓社(はらいのやしろ)」という小さなお社で清めのお参りをしてから奥へ進むのですが、100m以上(!)の行列ができていたので、省略させていただきました。
出雲大社で有名なのが、拝殿にかけられている通常の注連縄とは逆向きに絞められた、巨大な注連縄。
逆向きなのは諸説あるようですが、いろいろと想像をかき立てられるもの、古代のロマンのひとつでしょうか。
ちなみに神楽殿にはさらに大きな注連縄があり、お金を投げて刺さると願いがかなうという噂があるようですが、これは神社側もやめて欲しい困った噂だそうなので、ご注意あれ。
そして、こちらが本殿、写真の左手に人が集まっているあたりが、参拝場所になります。
わずか10数段の石段ですが、最上段につくまで10分近くかかるという、人気ぶりでした。
一般的に参拝の方法は、一般には二拝二拍手一拝ですが、こちらは二拝四拍手一拝、そして心の中で住所・氏名を名乗ってからお願いをするなどお作法が異なるのも、時間がかかる原因かもしれませんね。
出雲大社のご神体は、実は正面・南ではなく、西を向いていることも知られています。
正面の参拝場所の他、西正面にも拝所が設けられ、多くの人が並んでいました。
参拝を終えたら、戻る途中にある「島根県立古代出雲歴史博物館」もぜひ見ていただきたい場所。
島根県からは古代の遺物が大量に出土しており、その展示もさることながら、出雲大社の境内で発掘された柱をもとに復元された、平安時代の本殿模型がすごい!
高さ48mの木造建築物を10分の1サイズで作ったものですが、これを実際に建てたら台風で吹っ飛んでしまうんじゃないだろうか、いやそれよりも本殿にたどり着く前に、階段の途中で風に飛ばされる・・・など、想像がふくらみます。
パワースポットブームの折り、ガイドブック通りに真剣に細かく手順を踏んでいる人あり、境内の樹木に抱き付いたまま動かない人ありと、ちょっと不思議な雰囲気の出雲大社。
今を去ることウン十年前、入口の鳥居の直前でサンダルのひもが切れるという、何とも言えないエピソードを持っている私ですが、とりあえず結婚もしてフツーに暮らせています。
神話にもあるように、葦原中国が欲しくて手を出した天照大神も10年以上待った(現実には力尽くかもしれませんが)のですから、あまり深刻にならずに、のんびり機を待つのもいいかもしれませんね。
松江編に続きます。
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| 旅先にて | 09:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑